業界地図「四季報」版でみるところ
「業界地図」や「新語」「時事」などの本は、ネットが普及してからさっぱり購読しなくなってきて新聞、出版業界の状況が思わしくないことは、周知の事実となっています。
今、この時期に紙の本を読むとしたら、それは「知識獲得」のためでなく「妄想」のためでしょう。だからこそ、期の変わり目であり、自分の時間がじっくりとれる年初は「妄想」のためのいい時間といえます。
もちろん普段おろそかになっている家族や身内とのコミュニケーションも大切ですが、これは普段から大切にしておいて、「妄想」の時間で、「自分へのご褒美」を得ることも社会人としておろそかにできない時間です。
「四季報」版でのみるところは、帯に書いてあるように「顧客分析」「業界研究」「銘柄発掘」の視点もありますが、「日本の縮図」のページはまず記憶にとどめておきたいページでもあります。
なかでも「業界規模」のランキングはざくっとわかりやすくて、どの業界が落ち目と言われようと市場規模はどの程度でどの企業がささえているか?
新規市場で可能性はあるけれど、市場規模がまだまだなのはどの業界なのか?
次に「業界でクッキリ給与格差」で、出世分岐点の年代である40歳時点の給与が、市場規模にかかわらずに、どの業界が次世代の「もうけの仕組み」を担っているのか?
これらを抑えつつ、各市場を押さえている企業のランキングと構造と事業展開を押さえて、給与のランキングでの業界はどのようにその「もうけの仕組み」を活用しているか?
を分析すると、必然的にどの人材にコーディネイターを頼めば、自分の業界が再構築されるか?または資金調達しやすいか?などの戦略の方向性が「妄想」できるでしょう。
さらに、読み進めるとしたら「中央省庁」「独立行政法人」と各省庁の3か年の予算をチェックしながら、話題の若手官僚のPDFとソサエティ5.0をチェックするとさらに「妄想」がふくらみます。
これを踏まえて「注目業界」の特集の20項目をチェックすると、2019年度版「業界地図」が発売される秋までわくわくが続くかもしれません。